ゆか日記

written by 松澤 由佳

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氏神さま

今宮神社
どういうわけか、37年も住んでいた東京の練馬に、まったく未練を感じません。
行けば多少懐かしく、住んだら慣れているから楽だろうな、と感じる程度です。

夫の実家は、鹿沼で5代とか6代続く染物店で、お祖母さんやお義母さんの話を聞いていると、
たいへん深く、この土地に根付いていることを感じます。
生計を、この土地の人びとから得て立てていたから、というのは大きいと思います。

またお義母さんの世代までは、この土地で生まれ育ち、働いて結婚し、この土地で生涯を終える、
という生き方の人が、ほとんどのようです。
この事は、私にとっては大きなカルチャーショックでした。

サラリーマン家庭では、仕事の都合で住む土地が決められたり、はたまた転々とさせられたり。
通勤の勝手の良い土地を”選んで”住む、という感覚が通常だと思います。
親戚にしろ友人にしろ、私のこれまで所属していた“世間”では、そういう生き方がフツウでした。

私にとっては、なにか土地に、深い因縁を持って生きるという感覚は、
ニュースの中の、災害やダム建設で土地を追われた老人たち、というイメージにしかなかったのです。

おそらく、これから37年間この鹿沼に住んでも、私は練馬と同程度の愛着しか持たないのではないかと思っています。
それとも、江戸っ子の浮き草感覚が薄れて、私も土地に根付くのでしょうか?
わかりません。

それでも、この土地の家に嫁に来て、ここで暮らし始めたからには、
ここに敬意を払い、早くなじみたいと思っています。

鹿沼の氏神さまは、今宮神社という、夫の子どもの頃の遊び場の一つだったところだそうです。
今秋、結婚式を挙げさせてもらいます。

ベランダの番人

カマキリ

目の前に広大で、ワイルドな自然が広がっているのに、
1階に、自由にして良いと言われている花壇スペースがあるのに、
長年のベランダ園芸の習慣が抜けず、極小ベランダで目一杯、
植木を育てています。
朝起きて、植木の様子を見たり、状態にあわせてお世話をしたり。
やっぱり、部屋の延長として緑があると落ち着くのです。


そんなベランダに、春先、ちいさな番人が現れてびっくりしました。
カマキリの赤ちゃんです。

透き通るようなきみどり色で、細く、糸のような体なのに、
いっぱしの威圧感。
翅のない赤ちゃんですから、おそらく、男体おろしといわれる強風に吹かれ、2階までやってきたのだと思われました。




カマキリ
その後まったく姿を見ることがなく、1、2ヶ月経ったものですから、てっきりまた、男体おろしに吹かれて、どこぞの空き地に飛ばされていったのだと思っていたのです。
しかし先日、成長した青年のような姿になって再会しました。

濃いみどり色。
角張って力強い脚。

極小ベランダの、いったいどこにひそんで、何を食して成長していたのでしょう?

なにはともあれ、うちの番人は、健在でした。
ありがとう。
終齢幼虫と思われます。
大人になるまでよろしく。






1リットルピクルス

ピクルス
結婚してから一度も欠かしたことのないおそうざいがあります。
それはピクルス。 夫が酢のもの好きなのもありますが、何より簡単。
保存が利く。
そして、冷蔵庫であまりがちな野菜のほとんどを、使い切ることができます。

朝のトーストに添えたり、ごまペーストとマスタードを塗って簡単にサンドイッチにしたり。一気に、立派な朝食に変身します。
お弁当の付け合わせとしては腐りにくく、彩りが良くなります。
私は、小腹がすいた時のおやつにしたりします。


1度漬け込んだら、酢を足したり、野菜を足したりしながら、1ヶ月か、液が濁るまで使い回します。

それにピクルス液はいろいろな野菜のだしが出て美味しく、私はサラダのドレッシングにしてしまいます。
うちの人気ドレッシングは、切った野菜にさらっとオリーブオイルをかけ、それからピクルス液をたっぷり。さらに、粉チーズとナッツの刻んだものをぱらぱら。

お醤油や柚こしょうで和風に、ごま油と豆板醤で中華風に。
いくらでもアレンジ可能です。

さて、肝心のレシピなのですが、いろいろ試みた結果、基本は上記のように落ち着きました。
漬ける野菜の感じや季節、その時の気分なんかで、分量は調節し、オプションも適宜変えます。

春先は、おいしい新玉ねぎがたくさん手に入ったので、甘味ははちみつにして、ローズマリーとクローブでさわやかに仕上げました。

そしてやってきた盛夏…
なんと、1リットル漬け込みました。
ガッツリ酸味が欲しいのと、キュウリやズッキーニといった水分の多い野菜が中心になるので、水はゼロ。
これまたガッツリスパイシーにしたかったので、オプションに生姜のスライスをたくさん。

冷たいもので疲れた胃に、かなり効きます。

アゲハ3兄弟

クロアゲハ  食卓に山椒の枝を飾って…
    いるわけではありません。

  クロアゲハのいもむしを飼っています。

  お義母さんの庭で、孫の誕生の記念樹のみかんの木を
 あらかた裸にしてしまった罪な人です。
  処刑をまぬがれ、虫好きの私のもとへやってまいりました。


  東京では、なかなかお目にかかれなかったクロアゲハのいもむし。
  初めて飼ってみます。


  虫の写真が大丈夫な方は、結末までどうぞ。



つづきはこちら▽

あたらしいおうち

アパート前

あたらしいおうちの前には、大きなヒメシャラの木が2本あって、キジバト夫婦のすみかです。
ポッポウ クルルルル
一日中鳴いて、ときどきプッ、とおならをします。

あたらしいおうちはアパートの2階で、その敷地は、トラの縄張りです。
1階でよく、昼寝をしています。
またげば怒るし、あいさつをしないと睨まれます。

そのアパートの廊下は、たくさんのクモ達の王国で、一晩でそこいらじゅう、クモの家が建ち並びます。
それだと私が家から出られないので、そっこう破壊します。


両親共に東京出身で、夏休みに帰る田舎のなかった私が、人生38年目の誕生日に、初めて東京以外の土地で暮らし始めました。栃木県の鹿沼市といいます。
引っ越したのが真冬だったせいか、初めは、失ったものを指折り数える日々でした。

やがて春が来て、草につぼみがつきはじめ、アブなんかが飛びまわるようになってくると、すこしずつ、得たものを数え始めました。
あっさり、両手いっぱいになりました。


良いとか悪いとか、住みやすいとか住みにくいとか決めつける事なく、自然に、
東京と田舎と、行き来しながら暮らしたい、そう思います。

今日もあたらしいおうちの前では、ひらひらと、チョウが花々をわたりあるくように飛んでいます。
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